韓国ドラマを見ていると、記念日でもないのに彼氏が大きな花束を買ってきたり、車のトランクいっぱいの風船とバラでサプライズしたりするシーン、よく見かけませんか?
「韓国の男性って、みんなあんなにロマンチックなの?」 「いくらなんでも花束を渡すシーンが多すぎない?」
日本の感覚からすると少しドラマチックすぎるように見えるあの演出。実は単なるドラマの脚色ではなく、韓国に根付く「記念日を大切にする文化」がベースにあるんです。
今回は、韓国生活でリアルな日韓の恋愛カルチャーに触れてきた筆者が、5月14日の「ローズデー」をはじめとする、韓国ならではの驚きの記念日事情と、ロマンチックの裏に隠された(?)韓国男子のリアルな本音を解説します!
韓ドラあるある!「すぐ花束をプレゼントする」のは本当?
韓国ドラマの胸キュンシーンに欠かせない「花束」。
日本では、誕生日にすら花束を贈る男性はそこまで多くありませんよね。(照れくさいというのもあると思います)
しかし韓国では、日常的に花を贈る文化が日本よりもずっと深く根付いています。
街中には夜遅くまで開いているおしゃれな花屋さんや、デートの待ち合わせ前にサクッと買える「花の自動販売機」まであるほどです。
なぜそこまで花を贈るのか?
その理由の一つが、韓国カップルたちの「尋常ではない記念日の多さ」にあります。
100日記念日、200日記念日といった日数のカウントはもちろんですが、実は最近では「毎月14日」が恋人たちのイベントになっているんです。※筆者がソウルに住んでいた当時は、ここまで多くなかった気がするんですが…いつの間にか増えていました(笑)
5月14日は「ローズデー」!韓国のユニークな記念日
その「毎月14日」の記念日の中でも、特にロマンチックなのが5月14日の「ローズデー」です。
韓国ではこの日、恋人同士や好きな人へ「バラの花束」を贈って愛を伝え合う日として広く定着しています。
由来には諸説ありますが、昔アメリカの花屋さんが店中のお花をつかって愛の告白をしたことに由来しているという説が有名です。当のアメリカでは特に記念日として定着しなかったのに、なぜか海を渡った韓国で「恋人たちのイベント」として見事に花開きました。
K-POPアイドルたちが、5月14日になるとこぞってSNSにバラの写真をアップしたり、ファンに向けて「ローズデーですね」とメッセージを送ってくれたりするのも、この文化があるからなんです。
実は毎月ある!?韓国カップルの「14日」のイベント
ローズデーだけでも驚きですが、韓国には「포틴데이(フォーティーンデー)」という言葉があるほど、毎月14日に何かしらの恋愛系記念日が設定されています。その12ヶ月の全貌をご紹介しましょう!
- 1月14日:ダイアリーデー(1年間のデート計画などを書き込む手帳をプレゼントし合う日)
- 2月14日:バレンタインデー
- 3月14日:ホワイトデー
- 4月14日:ブラックデー(恋人がいない人同士が黒い服を着て、黒いジャージャー麺を食べる日。ドラマでもよく出てきます!)
- 5月14日:ローズデー(バラを贈る日)
- 6月14日:キスデー(恋人同士でキスをする日)
- 7月14日:シルバーデー(ペアリングなどのシルバーアクセサリーを交換し、親や周囲に交際を公表する日)
- 8月14日:グリーンデー(自然の中でデートをする日。※恋人がいない人は、緑色ボトルの「焼酎(ソジュ)」를飲んで慰め合うという裏設定も!)
- 9月14日:フォトデー / ミュージックデー(一緒に記念写真を撮ったり、カラオケなどで音楽を楽しむ日)
- 10月14日:ワインデー(赤ワインを一緒に飲んでロマンチックに過ごす日)
- 11月14日:ムービーデー(一緒に映画を見る日)
- 12月14日:ハグデー(恋人同士でハグをする日)
…いかがですか? 日本の「クリスマスと誕生日くらいかな」という感覚からすると、ちょっとめまいがするほどのイベント量ですよね(笑)。これだけ記念日があれば、そりゃあドラマの中でしょっちゅう花束を渡しているのも納得です。
【実体験】ロマンチックの裏側?韓国男子のリアルな本音
ドラマで見ている分には「毎月イベントがあって、お花をくれて最高!」と思ってしまいますが、実際のところ、韓国の男性たちはこの状況をどう思っているのでしょうか?
結論から言うと、「ロマンチックな反面、プレッシャーで大変!」というのがリアルな本音のようです。
特に、日本と違って、日にち単位で数える記念日が、あるんですよね。
韓国ドラマファンなら絶対聞いたことのある「오늘부터 1일(オヌルブト イリル):今日から一日目」の超定番フレーズは、「今日からお付き合い開始」という意味になるんですが。100日記念日、200日記念日のこのカウントが大変!今はカウントダウンアプリがあるので便利ですが、昔はアナログな数え方だったので(笑)
最近の「100日記念日」はどう祝う?最新トレンド事情
昔は100本のバラの花束や、大きなクマのぬいぐるみを抱えてサプライズ…というのがドラマチックな定番でしたが、最近の韓国カップルの「100日記念日」は少し様子が変わってきています。
今のトレンドはズバリ、「SNS映え」と「一緒に体験すること」! 最近の定番の過ごし方をいくつかご紹介します。
1. 必須アイテム!「レ터링 케이크(レタリングケーキ)」 今の100日記念日に絶対に欠かせないのが、ケーキの上に二人の似顔絵や「100Days」「오늘부터 100일(今日から100日)」といったメッセージをオーダーメイドで描いてもらうレタリングケーキ。最近は大きすぎない手のひらサイズの「도시락 케이크(お弁当箱ケーキ)」が、写真映えもして持ち運びやすいと大人気です。
2. 一緒に作る「반지 공방(指輪工房)デート」 100日記念日といえば「커플링(カップルリング)」が韓国の王道ですが、最近は既製品を買うよりも、ワンデークラス(1日体験教室)に行って「二人で一緒に指輪を手作りする」のが大トレンド!お互いの指輪を作り合うことで、より特別な思い出になると人気を集めています。香水工房(향수 공방)で互いの香水を作り合うのも定番です。
3. 「셀프 사진관(セルフ写真館)」で記念撮影 「인생네컷(人生4カット)」のようなプリント写真機はもちろんですが、100日という節目には、カメラマンがおらず自分たちのペースで本格的な写真が撮れる「セルフ写真館」を予約するカップルが急増中。自然体でおしゃれなカップル写真を撮ってSNSにアップするまでが100日のルーティンです。
4. ちょっぴり贅沢な「오마카세(オマカセ)&호캉스(ホカンス)」 少し予算のある20代後半〜30代のカップルだと、記念日に「오마카세(お任せコースの高級寿司や焼肉)」を予約したり、綺麗なホテルでゆっくり過ごす「호캉스(ホテル+バカンス)」を楽しむなど、食事や空間にお金をかける「プチ贅沢」も定番化しています。
昔のアナログな時代の記念日からすると、ずいぶん洗練された過ごし方になっていますね。
ウリ韓国男子のあのロマンチックな優しさは、こうした見えない努力(と出費!)の上に成り立っているのかもしれませんね。
まとめ:文化を知ると韓ドラの胸キュンシーンがもっと楽しめる!
韓国の「ローズデー」と、驚きの記念日カルチャーについてご紹介しました。
「付き合う前はあんなにマメだったのに…」とマンネリに悩む日本のカップルからすると、半ば強制的に(?)愛情表現をするきっかけが毎月ある韓国のシステムは、少し羨ましくも感じますよね。
次に韓国ドラマで彼氏が花束を持って現れるシーンを見たら、「あ、今日は14日なのかな?」「彼も裏で頑張って準備したんだな」と、また違った視点で楽しめるはずです。
ドラマの胸キュンシーンの裏側にある、リアルな韓国カルチャー。ぜひこれからのドラマ鑑賞のスパイスにしてみてくださいね!

