キム・ヨンデさんが実際に持ち歩いている愛用香水は、ル ラボ「ANOTHER 13」とフレッシュ「シトロン ド ヴィーニュ」の2本です。どちらも本人がバッグの中身を紹介する動画で、自分の手で取り出して語っていたものです。
『ペントハウス』のチュ・ソクギョン役で一気に顔を知られ、『流れ星』『禁婚令 朝鮮婚姻禁止令』『昼に昇る月』と主演作を重ねてきたキム・ヨンデさん。近年も『親愛なるX』『月まで行こう』と出演が続いていて、作品ごとに印象が変わる俳優さんです。
今回の2本はファッション誌の企画で紹介されたものなので、事務所が用意した「イメージに合う香り」ではなく、本人が普段から使っている私物です。
この記事では、キム・ヨンデさんの愛用香水2本のブランド・香りの特徴・日本での買い方までまとめました。あわせて、元・韓国語通訳の視点から、本人が香りの好みを語った韓国語のニュアンス(日本語字幕では消えてしまう部分)もお伝えします。
キム・ヨンデの愛用香水は2本|ブランドと特徴
キム・ヨンデさんが動画で実際に紹介されていたのは、この2本です。
- LE LABO(ル ラボ)/ANOTHER 13 … 東京で購入した、ラベルに名前を入れた一本
- fresh(フレッシュ)/Citron de Vigne(シトロン ド ヴィーニュ) … 枕にも吹きかける、ルームスプレー兼用の一本
どちらも2024年頃の動画での発言なので、今も同じものを使っているかどうかまではわかりません。ただ、2本とも「持ち歩いている」と話していて、香りの好みについてもはっきり語っているので、キム・ヨンデさんがどんな香水を選ぶ人なのかはよく伝わってきます。
【1本目】ル ラボ「ANOTHER 13」|キム・ヨンデが東京で買った香水
ポーチから小さなボトルを取り出して、キム・ヨンデさんはこう切り出します。
香水がすごく好きだということ。今持ち歩いているのはル ラボのもので、これは本当に好きなブランドだということ。そして手元のラベルを一度確かめてから、「ANOTHER 13、みなさんよくご存知ですよね」と続けます。
この「ラベルを確かめる」動作が、個人的にはとても好きな場面でした。何かのエディションだったと思うんですけど、と言いながら手元を覗き込んで、確認できてから商品名を口にする。ものすごく気に入って使っている香水なのに、正式な名前までは覚えていないんですね。
香りに詳しい人が銘柄を語るのとは違う、気に入った一本をただ大事に使っている人の距離感があります。
ラベルに刻まれた「YD in Tokyo」
そのあと、ボトルを持ち上げてラベルを見せながら、こう話します。
ここに名前を入れられるじゃないですか、と。自分はYDなので、と。そして映し出されたラベルには、「YD in Tokyo」の文字。
種明かしは最後でした。この香水、東京で買ったものだったんです。
ウリ日本で買った香水に、日本で買ったという事実ごと名前を刻んで持ち歩いている。ちょっと嬉しくなってしまいますよね。
ル ラボは、ボトルのラベルに好きな文字を入れられる「名入れ」がブランドの象徴的なサービスです。ラベルにはもともと名前を書き込むための欄が印刷されていて、購入時にその場で入れてもらえます。誕生日を入れる人も多いそうです。
キム・ヨンデさんはそこに、名前だけでなく「in Tokyo」まで入れた。旅先で買ったことを、香りと一緒に持ち歩いているわけです。
ANOTHER 13 はどんな香り?
ANOTHER 13 は、イギリスの雑誌『アナザーマガジン』の編集長とル ラボが組んで、2010年に生まれた香りです。
中心にあるのはアンブロキシドという成分で、動物的なムスクの質感をつくります。そこにジャスミンとモス(苔)が重なる構成。ル ラボ自身が「ダーティ」という言葉で説明しているとおり、清潔一辺倒ではない、少し体温を感じるような香りです。
使う人によって印象が変わりやすい香りとしても知られていて、金属的に感じる人もいれば、乾いた木のように感じる人もいます。つかみどころのなさが、そのまま人気の理由になっているタイプの香水です。
キム・ヨンデさんが「みなさんよくご存知ですよね」と言ったのは、韓国では20〜30代のファッション感度が高い層ならみんな知っている憧れブランドだからです。韓国の俳優やアイドルの愛用香水としても、繰り返し名前が挙がります。


ル ラボの香水は日本でも買える?名入れも店舗で頼めます
ル ラボは日本に公式オンラインショップがあり、直営店と百貨店をあわせて全国に店舗があります。キム・ヨンデさんがやっていた名入れ刻印も、店舗なら同じように頼めます。
とはいえ店舗は都市部に集中しているので、近くにない方も多いはず。まずはどんな香りか試してみたい、という場合は、小容量やアトマイザーを探してみるのも手です。
ウリ動画の中でキム・ヨンデさんが紹介しているサイズは、実はかなり高額!香りだけ試してみたい人は小さめサイズや、アトマイザーがおすすめ!下のリンクは、ヨンデさんが紹介しているものより小さめサイズのものです。
ANOTHER 13 を探してみる
【2本目】フレッシュ「シトロン ド ヴィーニュ」|枕にひと吹きする香水
もう1本は、fresh(フレッシュ)のCitron de Vigne(シトロン ド ヴィーニュ)。表記によっては「シトロンラヴィーニュ」と書かれることもあります。
この動画でキム・ヨンデさんは、最近この香りがとても気に入っていて持ち歩いている、と話しています。
おもしろいのはその使い方です。
香水としても使うけれど、ちょっとルームスプレーみたいにも使う。地方での撮影に行くと外泊になるので、自分の好きな香りを部屋に漂わせたくて、枕にも軽くひと吹きしている——そういう話をしています。
ウリ知らないホテルの部屋でも、自分の香りがすれば眠りやすいのかもしれませんね。撮影で全国を回る俳優さんならではの使い方です。
シトロン ド ヴィーニュ はどんな香り?
名前は「ぶどう畑のシトロン」という意味です。シャンパーニュのぶどう畑をイメージした香りで、ネロリ、ぶどうを思わせるアコード、そしてサンダルウッドが組み合わされています。
弾けるような柑橘の明るさと、その下にある木の温かみ。薬瓶のようなガラスボトルも印象的です。
ル ラボの ANOTHER 13 が体温寄りの香りだとすると、こちらは空気を入れ替えるような軽さがあります。枕に吹きかけて眠れるのも納得の一本です。
フレッシュは日本未上陸|シトロン ド ヴィーニュの入手方法
fresh は1991年にアメリカ・ボストンで生まれたブランドですが、日本には上陸していません。実店舗はなく、海外通販か並行輸入で手に入れる形になります。
シトロン ド ヴィーニュは比較的新しい香りなので、日本のショップに出ていないこともあります。その場合は、同じ fresh の別のアイテムから香りの傾向をたどってみるのもひとつの方法です。
ウリ日本国内で在庫のあるお店はなかなか見つからないので、Freshの同じ(シトロン ド ヴィーニュ)の香りのハンドクリームなどで香りを体験できるといいですね。
フレッシュの香りを下調べしてみる
通訳の耳|キム・ヨンデが語った「好きな香り」の本当の意味
GQの動画で、キム・ヨンデさんは自分の香りの好みをはっきり言葉にしています。ここが今回いちばんおもしろかったところなので、韓国語のニュアンスごとお伝えします。
「스킨 향」は肌の匂いではありません
本人の言葉はこうです。
「막 스킨 향이 세거나 이런 건 좀 거부를 하는 편이고」
ここが翻訳の落とし穴です。「스킨(スキン)」を「肌」と受け取ると、「肌の匂いが強いのは苦手」という、よくわからない文章になってしまいます。
韓国のコスメの文脈では、스킨は「化粧水」のことです。日本でいうトナーにあたります。男性向けの「스킨로션(スキンローション)」の略として広く定着していて、スキンケアの話で스킨と言えばまず化粧水を指します。
つまりキム・ヨンデさんが避けているのは、香水全般の強さではなく、昔ながらのメンズ化粧水の、あのツンとくる匂いなんです。
この一言、日本語だと「強い香りが苦手」くらいにまとめられてしまいがちですが、原語ではもっと具体的なことを言っています。
「은은하다」に当てはまる日本語がない
好きな香りについては、こう話しています。
「은은한 걸 좋아하는데 제 취향에 딱 맞아요」
この은은하다(ウヌナダ)が、訳すのに本当に困る単語です。たいてい「ほのかな」と訳されるのですが、日本語の「ほのか」は、かすかで今にも消えそうな方へ寄ってしまいます。
은은하다は違います。確かにそこにあるのに、主張してこない。少し離れたところからじんわり届いてくる。香りにも、灯りにも、遠くの鐘の音にも使える言葉です。
消えかけているのではなく、ちゃんとあるけれど押し出してこない。その控えめさが好きだ、と言っているわけです。
「중성적인 향」=ユニセックスな香り
「제가 약간 중성적인 향을 좋아하거든요」とも話しています。
중성적を漢字にすると「中性的」ですが、日本語で「中性的」というと見た目や雰囲気の話に聞こえますよね。香水の文脈での중성적は、ユニセックス、つまり男女どちらでも使える香り、という意味です。
ANOTHER 13 もシトロン ド ヴィーニュも、まさにその通りの香り。好みの話と、実際に選んでいる2本が、きれいに一致しています。
英語字幕では消えていた「好き」の段階
もうひとつ、ル ラボの場面で気づいたことがあります。
キム・ヨンデさんは短い間に3回「好き」と言っているのですが、韓国語では毎回度合いが違います。香水が되게(すごく)好き、このブランドが되게好き、そして最後は굉장히(とても、非常に)好きな香水です、と。
語尾も「좋아해요」から「좋아하는 향수입니다」へと、きちんと言い切る形に変わります。制作側もそこで温度が上がったのを感じ取ったのか、画面に「애정(愛情)♥」というテロップが出ます。
ところが公式の英語字幕は、3回とも「I love」。間違いではないのですが、だんだん熱がこもっていく段差が、まっすぐに均されてしまっています。
ウリ字幕は文字数との戦いなので、こうした削ぎ落としは避けられないんですよね。だからこそ、原語で聞くとまた違う顔が見えてきます。
まとめ|キム・ヨンデの愛用香水と、選び方の共通点
キム・ヨンデさんが動画で紹介していた香水は、この2本でした。
- ル ラボ/ANOTHER 13 … 東京で購入し、ラベルに「YD in Tokyo」と名入れした一本。日本でも購入可能で、名入れも頼めます
- フレッシュ/シトロン ド ヴィーニュ … ルームスプレーとしても使い、宿泊先では枕にひと吹き。日本未上陸のため入手はやや難しめ
強すぎない、押し出してこない、男女どちらでも使える香り。本人が言葉にしていた好みは、選んでいる2本の香水にそのまま表れていました。
なかでもル ラボは、日本の店舗で同じように名前を入れてもらえます。「YD in Tokyo」に倣って、自分のイニシャルと、買った街の名前を入れてみる。そんな楽しみ方もできそうです。
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