映画『パラサイト 半地下の家族』のキム・ギウ役で世界的に知られ、『その年、私たちは』のチェ・ウン役で多くの韓ドラファンの心を掴んだ韓国俳優、チェ・ウシクさん。
最近では『恋するムービー』(Netflix)や『私と結婚してくれますか?』(Disney+)でも新しい表情を見せていて、AMI PARISのグローバルアンバサダーとしてファッション面でも注目を集めています。
少年みたいな笑顔と、ふとした瞬間に見せる繊細さ。
この振れ幅がチェ・ウシクさんの魅力ですよね。
そんなチェ・ウシクさんが使っている香水、気になりませんか?
香水って、その人が「どう見られたいか」より「どうありたいか」がにじむアイテムだと思うんです。
実際に愛用している香りを知ると、その人の素の部分に少しだけ近づけたような気がします。
今回は、チェ・ウシクさんが私物として紹介した愛用香水と、そこで飛び出した忘れられない一言をまとめました。
チェ・ウシクの香水は「フレッシュ ヘスペリデス グレープフルーツ」
結論から言うと、チェ・ウシクさんの愛用香水として紹介されているのは、アメリカ発のブランドfresh(フレッシュ)の「HESPERIDES GRAPEFRUIT(ヘスペリデス グレープフルーツ)」です。
登場したのは、ELLE KOREAのYouTube企画「네이름TAG(ネイルムテク)」。持ち込んだ愛蔵品ひとつひとつに、その場でニックネームを書いたネームタグを貼っていくという内容で、ポン・ジュノ監督からもらった贈り物なども公開されています。
香水はその5番目のアイテムとして登場しました。
- ブランド:fresh(フレッシュ)
- 商品名:HESPERIDES GRAPEFRUIT(ヘスペリデス グレープフルーツ)
- タイプ:ユニセックス
- 持ち歩いていたもの:携帯用のロールオンタイプ
たっぷり吹きかけるのではなく、必要なところにそっと塗る使い方。
この時点でもう、チェ・ウシクさんの香りに対するスタンスが見えてくる気がします。
ヘスペリデス グレープフルーツはどんな香り?

freshの香水ラインの中でも代表格と言われている香りで、ブランド創設者のシトラスへの偏愛から生まれた一本と紹介されています。
香りの構成は、こんな流れです。
- トップ:マンダリン、イタリアンレモン、グレープフルーツ
- ミドル:ベルガモット、ロータスフラワー、トランスペアレントジャスミン
- ラスト:ルバーブ、ムスク、ピーチ
つけた瞬間は、グレープフルーツの弾けるような明るさ。柑橘が3種類も重なっているので、シトラスとしてはかなり厚みがあります。
そこからロータスフラワーとジャスミンが加わって、少しだけ透明感のある柔らかさに変わっていきます。
そして最後に残るのが、ルバーブとピーチ、ムスク。ここがこの香水のいちばん面白いところで、スタートは爽やかなのに、着地は果実の甘さとぬくもりなんです。
爽やかなだけで終わらない。この構造、チェ・ウシクさんの演技の幅とちょっと重なりませんか。
この香水に付けたニックネームが可愛すぎる
「네이름TAG」は、持ってきた私物にその場で名前を付けていく企画。
香水の番になったチェ・ウシクさんは、こんなエピソードを話し始めます。
좋은 향이 나는 사람한테 물어보면
(いい香りがする人に聞いてみると)‘나 뭐 안 발랐는데?’ 그런 분들이 꼭 있더라고요
(「私、何も塗ってないけど?」って言う人が必ずいるんですよ)저도 그냥 ‘어? 원래 내 냄새인데?’
(僕もつい「え?もともと僕の匂いだけど?」って)
そして実際にネームタグに書き込んだ名前が、これです。
원래 내 살 냄새야
(もともと僕の肌の匂いだよ)
日本語字幕だと「もともと僕の香りだ」くらいで流れていく部分なのですが、韓国語で聞くと、ここにはかなり細かいニュアンスが詰まっています。
【通訳の耳】「원래 내 살 냄새야」を分解してみる
元通訳としてどうしても解説したくなる場面なので、少しだけお付き合いください。
①「향」ではなく「냄새」を選んでいる
韓国語では、香りのことを「향(ヒャン/香)」、匂いのことを「냄새(ネムセ)」と言い分けます。
「향」は、香水やお香のように演出された良い香り。「냄새」はもっと生活に近くて、その人やその場から実際に立ちのぼっているものです。
チェ・ウシクさんはここで、香水の話をしているのに自分のものは「냄새」と呼んでいます。しかも「살 냄새(肌の匂い)」。
「살 냄새」って、たとえば赤ちゃんを抱っこしたときの匂いを表すのにも使う言葉で、体臭というよりはその人だけが持っているぬくもりの気配に近いんです。
香水を「自分の肌の匂い」と言い切ってしまうところに、この人の香りに対する考え方が全部出ている気がします。
②話し言葉と書き言葉で、語尾が変わっている
ここ、字幕を並べると気づくのですが、同じ内容なのに語尾が違います。
- 口に出したとき:「원래 내 냄새인데?」
- タグに書いたとき:「원래 내 살 냄새야」
「-ㄴ데?」は、相手が知らないであろうことを、断定せずにふわっと差し出すときの語尾です。日本語だと「〜なんだけどね?」に近くて、自慢しているのに自慢に聞こえない、余白のある言い方になります。
一方の「-야」は、親しい相手に向けたくだけた断言。「〜だよ」ですね。
つまり、人に向かって言うときはとぼけて聞かせて、自分の持ち物に名前を付けるときははっきり言い切っている。同じセリフの中で、外向きと内向きの声を使い分けているんです。
たぶん本人はまったく意識していないと思うのですが、こういう無自覚な使い分けにこそ、その人の距離の取り方が出ますよね。
③「뿌리다」ではなく「바르다」
引用したセリフの中に「안 발랐는데(塗ってないけど)」という言い方が出てきます。
韓国語で香水は普通「뿌리다(振りかける)」を使うことが多いのですが、ここでは「바르다(塗る)」。
チェ・ウシクさんが愛用しているのはロールオンタイプなので、まさに「塗る」香水です。会話の中の何気ない動詞が、そのまま彼の使い方と重なっているのが面白いところ。
フレッシュの香水、日本で買える?
freshは日本に実店舗を持たないブランドなので、店頭で試すのは難しいのが正直なところ。
ただ、オンラインでは並行輸入品や海外コスメを扱うショップで購入できる場合があります。
ウリ調べてみたのですが、昨年ぐらいまでは並行輸入品が結構出ていたのに、2026年8月現在は、香水としての在庫はどこもほぼ無し!同じ香りのボディローションやボディウォッシュはまだ少し在庫がある状況です。
※メルカリのリンクは関連商品の一覧ページです。個人間取引となるため、ご購入時は商品の真偽やトラブルに十分ご注意のうえ、ご自身の判断でお取引ください。
チェ・ウシクに似合う香りとは?
チェ・ウシクさんに似合う香りを考えると、「爽やか」だけでは足りない気がします。
『パラサイト』のギウ、『その年、私たちは』のチェ・ウン、『恋するムービー』のコ・ギョム。演じてきた役を並べてみると、明るさの下にいつも少し影があって、その影がキャラクターに厚みを与えているんですよね。
ヘスペリデス グレープフルーツも、まさにその構造です。
トップは弾けるようなシトラスで、誰にでも好かれる明るさ。でも肌の上でしばらく経つと、ピーチとムスクのぬくもりが残る。最初に見えるものと、最後に残るものが違う香りなんです。
しかも本人が選んだ使い方は、ロールオンで少しだけ。
香りで自分を大きく見せるのではなく、近づいた人にだけ届けばいい。この距離感の取り方が、チェ・ウシクさんの佇まいそのものだと思います。
ユニセックスな香りなので、性別を問わず使えるのも嬉しいところ。香水そのものは手に入りにくい状況ですが、同じ香りのボディラインなら試せるので、「推しと同じ香り」を日常に取り入れたい方はそちらからでも十分楽しめると思います。
まとめ|チェ・ウシクの香水は“素の自分に足す”タイプの香り
今回は、チェ・ウシクさんの愛用香水についてまとめました。
ELLE KOREAの「네이름TAG」で紹介されていたのは、fresh(フレッシュ)の「ヘスペリデス グレープフルーツ」。柑橘の明るさから始まって、ピーチとムスクのやわらかさで終わる、振れ幅のあるユニセックスフレグランスです。
そして何より印象的なのが、この香水に付けたニックネーム。
원래 내 살 냄새야 ── もともと僕の肌の匂いだよ。
香水で自分を演出するのではなく、自分の延長線上にある香りを選ぶ。そのスタンスが、チェ・ウシクさんの飾らない魅力とまっすぐ繋がっている気がします。
作品の中の表情だけでなく、こういう私物の選び方や言葉の選び方からも、俳優チェ・ウシクさんの人柄を感じてもらえたら嬉しいです。


